【嫌われる年賀状】
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【セブ島の子供達を学校へ】



  • File No.78【嫌われる年賀状】

    毎年、年賀状は写真屋さんで家族全員の写真を入れて出すのだが、12月の25日くらい迄には投函しないと、ちゃんと元旦に着かない様なので、そろそろ宛名書きするために年賀状を出す人達のアドレスをピックアップしておかねばと、頂いた年賀ハガキを箱から出した。

    じつを言うと年賀状を貰うのは好きだが、送るのは面倒で仕方がないのである(自分勝手でスマン)。それに年の瀬のクソ忙しい時に「明けましておめでとう」なんて書くのも、何か間違っているのではないかという気がする。しかし国民行事でもあるし、やっぱり暇な元旦に見てもらった方が良いだろうと、今年も年賀状を用意するのであった。

    毎年家族の写真の年賀状を送ってくる知り合いが何人かいるが、これを専用のアルバムに貼り付けておいて、毎年の変わり様を比較するのも面白いものである。私が送る先の家でもアルバムに貼ってあるというから、全国的に写真年賀ハガキ収納アルバムというのを売り出したら、結構売れるかもしれない。

    そして毎年移り変わる年賀状を並べて、「ケイコちゃん大きくなったなぁ〜」「おっ、この年は横に大きくなったな(笑)」などと、前の年の年賀状と比較しては楽しむのである。しかし中には教育的指導をしたくなる年賀状も結構ある。

    赤ちゃんならまだしも、子供のアップの写真だけを貼り付けている年賀状は、ちょっといただけない。たぶん自分(親)の写真は載せるのが恥ずかしいから子供の写真だけを載せるのであろうが、子供だけで、それもアップの顔写真だけでは、成長の具合も判らないのである。

    タバコの箱でも置いて写してくれれば良いのだが、比較するモノが何も無い写真では「大きいねぇ〜・・・顔が・・・」で、終わってしまうのである。スリーサイズまで記入しなくても良いが、せめて子供の体重や身長くらい書いてないとどのくらい成長したのか判らない。

    以前はプリントゴッコやイモ判などで、オリジナルの素敵な(と思うが)年賀状を作ったものだが、最近では本当にじっくり書く時間がない。やはり忙しい年の瀬に制作しなければならないというのがネックになっている。去年多かったのは、やっぱり流行のプリクラシールが貼ってある年賀状だ。

    中には野郎一人でハート型の模様の中におさまっているという気色悪いものもあった(幹彦、おまえの事だ!)。「今年こそはいいかげんに彼女見つけろよぉ〜!」と、思わず叫びたくなる年賀状だ。野郎一人のプリクラシールだけはやめて頂きたい。

    それとハガキ一面に印刷で「迎春」の文字。そう、文字だけで、あとは何も書いてないのもあった。まあ迎春・賀正・賀春・初春とくればお正月には違いないのだが、何かもっと何か心を伝えてくれるメッセージを加えて書いてくれても良いだろうに。社交辞令の様な年賀は差出人の名前も一瞥するだけで終わってしまう。

    そうそう、妻の実家には「迎春」も「賀正」も何も書いていない年賀状があった。内容はというと、それなりに色々と近況などが書かれているのだが、「おめでとう」の言葉が無いのでお年玉年賀ハガキでなければ、ただの手紙である。これもちょっと工夫が必要だなと感じた。

    あと、海水浴の時の写真を年賀状にするのもいただけない。正月に見るにはちと寒いし、それ以前に正月早々「野郎の海パン姿」なんて見たくもないぞ。それに加えて寒いジョークが片隅に油性の細字サインペンで書いてあってりする。「虎で〜す。新しい年にトラ〜イ!」・・・くぅぅ、寒い!寒過ぎる。

    今度の年賀状に「ウサギで〜す。飛躍の年だピョンピョンピョン!」なんて書いてあったら、すぐ電話して睨みつけてやろうと思う(・・・見えんか)。

    それと筆ペンで書いてあって、達筆なのは良いけど、いったい何と書いてあるか判別不能のもある。普段書き慣れていないのに、無理して縦書きで書いてあるので、ハガキから1メートル離れるとミミズが何匹も貼り付けられている様にしか見えない年賀状。そのくせ書くことが多くて、だんだん字が小さくなって行き、しまいには掟破りの左下から右方向へ横書きになってしまっている。

    それと以前もらった年賀状で、一瞬ビックリしたものがあった。
    新春恒例マージャン大会は2日の五時から!・・・・・

    「大人のオキテャ!」と書いてあったのである。そう、一瞬「大人のオモチャ」と読んでしまって恥ずかしいのであった。わざと「や」をカタカナの小さい「ャ」にしてあるのだ。まったく・・・うふ、もとい、・・・ふう〜。

    という訳で、いろいろ個性的な年賀状があって面白いですね。今年もあとわずか。皆さんはどんな年賀状をだすのでしようか?。インターネットだと、やっぱり年賀メールかな?

    あ!そうそう、 フルカラーのデカイ画像を添付した年賀メールは勘弁して欲しい。それもMSP明朝体で「賀正」というだけの添付画像なんかだったりすると怒りを通り越して泣けてきます。

    それなら「今年もよろしくね!」というテキストだけの年賀メールの方が嬉しいし、顔文字や、テキストを工夫して書いた絵なんかも、軽くて楽しい。要は気持ちですからね。それと定型文書に相手の名前だけ差込んだものだとすぐに判るから、やっぱり一人一人に相手だけへのメッセージを入れたりする方が良いと思う。

    ちなみに私は年賀メールは出さない方針です。
    だって、めんどくさいんだもん。(笑)

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